農業は人類の原罪である

私が持続可能性と名がつく本をほとんど読んでいるのはご存じのとおり。もっともここ最近の本は、流行を追うだけで似たようなものが多くてつまらない。 それはともかく、多くの本でこの「農業は人類の原罪である」という本を引用している。 ISBN4-10-542303-7、新潮社、2002年発行 さぞかし価値のある本だろうと読もうとしたのだが、現在は売っていないし中古本は元の値段の倍以上する。市の図書館にいってもない。ということで読みたいと思いながら読んでいなかった。 隣の市の図書館にあると最近知った。それで、取り寄せてもらい、念願かなって読んだのである。 読んでみて感じたのは、読むまでもなかったということですね。中身は多くの本で証拠をあげて論じていることがほとんどだ。 反面、この本では証拠や引用文献をほとんどあげていない。参考文献というところでも、なんという本の何ページという記載ではなく、「なになにを読んで教えられた」とか「なになにを読んで目からうろこが落ちた」という記述だ。 要するに論文じゃなくて、仮説以前の妄想なのだろうか? 訳者の竹内久美子が解説で「証拠がないなら言ってはいけないというのが学者の世界のおかしな約束事」と書いているが、私はそれは「まっとうな約束事」のように思える。訳者はこの本を擁護するために書いたのだろうか? それなら役者である。 はっきりいって、この本を読んでも勉強にはならなかった。

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