ISO14000事務局10年目の本音 1月号

ISO14000事務局10年目の本音 1月号 第27回は「形骸化しやすい内部監査」というお題で「工夫次第で学びの場に」とあります。 川中氏のお考えが飛んでいる、あるいは逝ってしまっていることは過去幾たびも語っているので、今回はしない。 今回は文中あきらかにおかしいだろうということを提示し、その説明をしよう。 でははじめる。 (1)「経営層が管理責任者も事務局もしていた」 川中氏はこれを無理がある、簡単な仕組みにすべきという。 私はそもそも管理責任者は経営層の代表者(規格ではmanagement representativeとある、辞書を引いてほしい)であり、事務局無用論というかそもそも事務局なんて規格にないという考えなので、「経営層が管理責任者も事務局もしていた」が無理があるとも、複雑とも思わない。 川中氏の考えは良く分らない。いや、全然わからない。   (2)「今まで一番鋭いと感心した指摘は、事務局にも環境教育が必要ですというものだった」 理解不能である。そもそも環境教育とは何だろう。ISO14001では教育のニーズをはっきりさせて、それを満たすことをしなさいとあるだけだ。 はたしてその事務局に教育のニーズはあったのか、否か? ちなみに教育は義務でもなければ要求事項でもない。要求事項を満たす手段の一つである。あるいは手段になりえないのかもしれない。   (3)「内部監査が形骸化してしまう原因は事務局の力量不足にある、この場合の力量とは想像力で…

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