「間違いだらけのクルマ選び」からの妄想

「間違いだらけのクルマ選び」という本がある。1976年から毎年出ているというから、実に40年近くなる。私はクルマは趣味ではないから、その評についての是非は分らないし、車を持たなくなって早12年、その内容についても関心はない。 しかし本屋で立ち読みしただけなのだが、いろいろなことを感じる。 私がはたちの頃はまだ免許を持っていない人が多かったし、車を持つということはすごいことだった。車を持っていると、周りの人は「おっ、あの人お金あるんだなあ」と思ったものだ。 一般人が車を買うようになったのは1970年以降だ。だから1970年代を通して自動車学校は満員御礼状態で、実技教習を予約するのも一苦労だった。私も当時はこの間違いだらけ本を読んで車を買う参考にしようとか、間違いだらけの本に間違いがないかを探そうとかしたものだ。   今、この本を読んでもあの頃の熱気は感じない。いや自分が感じないといおう。それは自分が車に乗らなくなっただけではないと思う。 そう言えばと思うのだが、昔はステレオの雑誌が何誌もあり、それをみてどのメーカーのプレーヤーを買おうとか、プリアンプはどこかいいかなんてことを考え、購入のガイドにしていた。そればかりではない、テレビだって評論家がいて、あのテレビは黒つぶれがどうとか論じていたものだ。いや白物家電だって評論家はいたし評論誌もあった。 だが最終的にはどのメーカーも消費者が期待する性能を満たして横並びになれば、あとは店頭価格を比べるだけのことだ。オーディオ評…

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