手詰まり
一般的な製品であろうとサービスであろうと、コンペティターよりも良い仕様、良い品質、納期、コストなどで優位に立つというのが戦術だろう。
だがISO認証ビジネスにおいては仕様は一定、品質も一定で競争するしかない。仕様が違うといえばISOMS規格に反するし、品質ガーといえばISO17021に反するように思える。
となると納期というか顧客の要求する日程で行うこと、安くすることしかない。今は審査を暦の休日でも年末年始でもお客様の要望で行うところは珍しくない。いや、珍しくないとなると、これまた競争優位ではなくなってしまった。
とはいえ、そうなるともうコスト競争しかなく、体力が尽きるまで消耗戦を続けるほかない。どこかの認証機関の幹部が「安かろう悪かろう」なんて他社を貶める発言をしていたが、悪かろうはともかく、安かろうは褒めることはあっても非難されることではない。もはや全部の認証機関が安値競争をするしかない。
そして勝者が一人になるか、あるいはカルテルを作るか、それとも業界とか地縁という義理と人情でしっかりと客をつかんで離さないかしか手はなさそうだ。
最近ISO業界では新しいイベントもなくひたすら規格改定を待ち続け、また新規MSが出現しないかと上目使いで待ちの一手か?
千日手でもなさそうで、単に敗北するのを待つのみか?
私も新しいネタがなく、頭を絞っているがもう敗北を待つしかない。