あれは20年前

あれは3年前~♪ という歌はあったが、本日はそれよりはるかに古い20年前の話 お正月に行くとこともなく、我が家でごろごろしていてISO14001が始まった当時の本を読んでいて思い出したことがある。 1996年、ISO14001認証が始まるよなんてときのこと、あちこちで講演会とか討論会があった。 田舎に住んではいたがあるときそういったひとつを聴講するために東京に出てきたことがあった。講演の後で、ISO委員の某氏と企業で環境管理一筋20数年という方その他数名が討論を行った。 環境担当者(といっても課長クラスだったのだろう)がISOといっても従来からの環境管理の延長であり、しっかりと遵法と事故予防に努めればよいのだというようなことを語った。 それに対してISO委員の方はそんなもんじゃない。ISOとはものすごいものなのだ、従来の公害防止などとは次元が違うのだというようなことを語り、環境担当者を罵倒した。 まあかたやISOの寵児で、こなた企業にいても影の仕事である環境担当者はほかの人たちからも批判を受けて黙ってしまった。 だが、あれから20年経った今、あの企業担当者は俺は正しかったと両腕をあげているのではなかろうか? ISO委員は今でも本を書いたり講演したりしているが、ISOそのものの価値は大いに揺らいでいる。いや信頼されていないといっても言い過ぎではなかろう。 結局当たり前のことを地道にすること、それに勝るものはないということは誰もが理…

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