マネジメントシステム構築の幻
組織のマネジメントシステムは要素ごとに個別にあるのではなく、1つの組織としての大きなマネジメントシステムに個々の要素が含まれているにすぎません。
「品質」「環境」などと分けて動かす必要はなく、"顧客や社会のニーズ・期待に合致した活動を通じて"自分たち組織のために"ISOという共通言語"で進めていただくことが重要です。
○○では、これまで培われた経験と実績をもとに、組織のマネジメントシステムの構築をお手伝いします。
某認証機関のウェブサイトにあった文章である。
1段目、2段目はまさしく同意。日本でもまっとうな理解が広まってきたかと小泉さん並みに感動したのであった。
しかし、3段目に来て、やはりと失望したのである。
「マネジメントシステムの構築をお手伝いします」とはなんだろう?
1段目にあるように、組織のマネジメントシステムは組織が存在するならば必然的に存在するものではないのだろうか? 組織を作って更にマネジメントシステムを作らねばならないのか?
ISO9000では次のように定義されている。
・組織とは、責任権限及び相互関係が取り決められている人々及び施設の集まり
・システムとは、相互に関連する又は相互に作用する要素の集まり
上記の定義から私は 組織⊂システム ではないかと思う。つまりシステムでない組織はないのではないか?
違うのだろうか?