企業文化

今「マネジメントバイブル」という本を読んでいる。もう10年くらい前に発行されたものだ。ネスレの社長だったヘルムート・マウハーという人が経営ではなく、経営者としてのスタンスを書いたものである。 私はただいま生前整理のまっさかりで本棚を片づけたりしている。本を捨てるといってもただゴミ袋に放り込むわけにもいかず、捨てる前に読み直しているわけだ。 この本の末尾に「ネスレにおけるマネジメントとリーダーシップの原則」というものが掲載されている。8ページしかないが素晴らしいことが書いてある。本当かいな?という気がしないでもないが これを読むと東芝やシャープそしてタカタの経営者は、どんなことを考えて経営していたのだろうかと思う。単なる目先の金もうけしか考えてなかったのか、それとも経営理念なるものを持っていないのか、どうなんだろう? シャープで記憶に残っていることが一つある。それはバブル時代のこと、シャープは相場で本業と同じくらい利益を出していたそうだ。それを聞いたとき、当時の勤め先も目端をきかせて利益を出してくれればいいのにと思ったのは本当だ。だけど、それはやはり間違っているだろう。製造業の某社の話を聞いたことがある。そこでは取締役の一人が株式や為替などの相場に手を出して儲けようという意見を出したそうだが多くの反対で実施しなかった。今もその会社はあまり華やかではないがステイブルな製品でステイブルなビジネスをし、ステイブルは財務体質だそうだ。会社って製造業なら良いものを安く作…

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