安全にはお金がかかる

この度は九州で豪雨災害が起きた。亡くなった方のご冥福をお祈りします。 ところで、私のふるさとも災害と無縁だったわけではない。大勢の犠牲者が出たとか国から指定されるような大災害はなかったが、数年に一度は我が家から数百メートルのところにある小川があふれたり、切り開いた住宅地で小さながけ崩れが起きたり、新しく作った道路の水はけが悪く床下浸水が起きたりということが起きた。 ただ私たち土着民はそういうのをみて特に同情はしなかった。なぜなら数年に一度起きるのだから、それがいやならそこに住まなければいいのだ。災害の発生間隔が何十年とかいうわけじゃない。私が小学生の時に小川沿いの家が軒並み床上、床下浸水にあった。そのうち何軒かは引っ越した。ところがその後に家を建て、更に数年後に床上、床下浸水の被害にあっても同情はしない。自業自得、考えなしだったというだけではないか! いやもっと大規模なものもあった。やはり小学校の頃だが、結構大きな川が曲がっているところで、200m四方くらいにわたり洪水が起きた。そのとき水をかぶったのは田んぼで住宅の被害はなかった。私の家から500mくらいのところだったので見に行った。高校生くらいの大きな子はふざけてそこで泳いだ。その後そこは宅地化された。それから7年くらいして私が高校生になったとき再び洪水になり何十戸もの家が床上浸水となった。それを見て私は馬鹿だなと思った。 私は大人になってから2度家を買い、借家は5か所くらい住んだが、いずれも避難通路、水…

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