「技術は戦略をくつがえす」

最近なにかでこの本が評判になっていると知り、図書館で順番待ちして読んだ。予約者がいるから延長はダメですと言われた。それほど価値があるのか? 読んだ結果である、新しいことが何もない。中身よりタイトルで売ろうとしているようだ。証拠を出せと言われそうだから一例をあげると、松村劭氏の「三千年の海戦史」などのほうがはるかに戦略について書いてある。参考文献のリストをみると松村氏の本はなかった。著者の勉強不足だろう。少なくても自分の書く本と同系統の書籍は当たっておくべきだし、それが自分が書こうとするものよりも優れているならより優れた本を書こうとしないと存在価値がない。 そもそも「技術は戦略をくつがえす」というフレーズであるが、こんなことわざわざ言われるまでもない。本にするほどのものではないし、論文でもない。せいぜいが学部生のレポートレベルである。読む時間が無駄だった。発明発見のトリビア程度か 軍事関係者に参考にならないだけでなく、ビジネスやマネジメントシステムにおいても参考にならないことは保証する。おっと今までこの類の本を読んだことがないなら、この本以外を読んだほうがよろしい。   「技術は戦略をくつがえす」藤田元信、(株)インプレス、2017

続きを読む