エンディング

少しの間、ネット小説に嵌っていた。ひたすら読んだのは約半年であった。今はどうかというといささか熱が冷めた。 そもそも私はあまり小説を読まない。絵空事よりも現実の事件・出来事の方が事実は小説よりも奇なりなのである。だから警察もの、チャンバラ、恋愛いずれのカテゴリーも興味がない。それに比べるとネット小説は異世界もの、SFなどハードコピーの出版物が少ないカテゴリーのものが多く、最初は面白く読んだ。 最近熱が冷めたのはやはり小説でつまらないというわけではない。その理由は、おしまいをしっかりと決めるものが少ないからだ。体操競技の得点は床に着いた時の姿勢が大きいらしい。いろいろな技をやってすばらしいとみられても、着地が失敗すると順位が二つ三つ違うそうだ。 ネット小説も同じく、ああ、すばらしい物語だと感動しても、それで終わらないんだよね。そこからまた続ける。そこんところが初めから完成したお話として世に出すか、細切れに書いて世に出すかということの違いがあると思う。新聞小説というカテゴリーがあるが、あれってストーリーやキャラが突然変わったりする。評判がよくないと是正をかけるのだろう。司馬遼太郎なんかの作品でもそういうのが多々ある。少年漫画雑誌のストーリーはそれがモロにでているね。 おっと、ネット小説もそれと同じく、評価が良くないと途中で止めてしまうし、人気が出ると最初考えたストーリーを延々と伸ばしていく。だからつまらなくなる。 まあ、そんなわけで熱が冷めた。しかし人気が…

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