内部監査員養成セミナー

認証機関のお金儲けなのだろうが、どこでも内部監査員のセミナーというのがある。 そういうものが必要なのかはなはだ疑問である。私はみようみまねどころか、師がなくカットアンドトライで内部監査をしてきた。そんなことをしていてからISOの内部監査講習を受けたのは25年も前だが、そんなアホな!と叫びそうになった。 内部監査とは「○○はありますか」「○○をしてますか」と聞くことではない。 「○○があるか」「○○をしてるか」を確認することだ。だから言葉にして聞くことではないし、物を見なくちゃならないことでもない。 となると、その業務について知っていなければならないかとなると、そうでもない。一般的に仕事とか実務というものを知っていれば「○○があるか」「○○をしてるか」を知る方法は頭に浮かぶはず。まあそれができない人であるなら、内部監査をさせようとするのは管理者の力量不足ということになるだろう。 ということで内部監査の養成セミナーというのが全然分からない。 まさか巨人の星の大リーグボール養成ギブスを付けて講義するわけでもあるまい。

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前途多難

最近はISOを語る人も本もめっきり減った。 減ったけれどおかしなことを語る人は減らない。 昨日、津田沼の丸善に行って立ち読みしてたけど「ISOを経営に生かす」なんて副題を付けた本があった。 世も末、いやいやISOも末、そういう人がISOを引っ張っているのだからorz ISOを語るにはISOを読むのではなく、会社でしっかり仕事をした人でないとダメなんだというのが私の理解である。 とはいえ、なにをするにも20年遅いというのが真実だろう。 手遅れ、手おくれ

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日経ESG誌7月号

もう日経エコロジーでもないし興味がない。とはいえ図書館に行ったついでに川中さんは元気かと見てみた。 お元気そうであったが、書いてあることはノーテンキであった。Noテンキかもしれない。 題しまして「協力しない担当者を外す覚悟」とあります。 いやあ、力んでいますね、力みはよくありません。肩こりしやすいです。 私はコロンボ警部じゃありませんが、この「協力しない担当者を外す覚悟」ってのを見て、これはおかしいと思いましたよ。アブナイ感じです。 ISO認証とはなんだろうと考えると、単に会社のルールと運用がISO規格を満たしていることを確認したということ。そしてISO規格とは常識です。 つまりまっとうな会社なら、ISO規格を満たした会社の仕組みになっていて、それを守らない人は就業規則違反になり、就業規則違反は懲戒に値することになります。 なんとなれば、法律で「会社の仕組みと従業員が守るべきことを就業規則とすること」を要求しているわけです。法律の要求ですからISO規格の怪しげなshallではありません。守らなければ懲罰を課す権力を持つ国家の要求です。 ところで会社には、ISOのための仕事というのはありえないわけで、会社のための仕事しかありません。すると「ISOに協力しない担当者」というのは「就業規則を守らない担当者」と等価になります。 前述したように「就業規則を守らない担当者」は懲戒に値するわけで、懲戒に値する社員を懲戒しなければその会社は法で…

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