将来はどうなるのかではなく、将来をどうするのか

私が引退した時期がちょうど今頃で、頭に浮かんだことである。 私が引退する直前、認証機関の知り合いに挨拶回りした。某認証機関でたまたまそこの取締役に会って「審査員は不勉強だ、認証ビジネス業界の将来を考えている人などみかけない」と言った。 するとその取締役「黙れ!それは言い過ぎだろう、考えている人はいるんだ」とのたまわく。さすがの私も言いすぎましたと謝った。確かにちょっと不遜で言いすぎだったかもしれないw しかしあれから5年の推移をみれば、認証ビジネスの展望を考えている審査員、いや認証機関の取締役などいるものだろうか?(反語である) 30年前、私が単なるパソコンユーザーだったとき、パソコンの外部記憶装置はどうなるだろうなんて考えた。そのときの結論は半導体メモリーになるだろうという結論だった。そして現実に外部記憶装置は、磁気テープ(テープレコーダー)から5インチフロッピイになり、3インチフロッピイになり、ハードディスクになりSSDになった。いや外部記憶装置だけではない、マイクロソフトがパソコンを牛耳っていたとき、これからの栄枯盛衰を考えるとかしていた。もちろん間違えたことも多い。東芝、シャープなどがこけるなど予想もしなかった。 もちろんパソコンだけでなく、自分が勤めていた会社、関わっていた業界の趨勢を予想し、自分の立場で何をなすべきかということは考え実行してきた。 さてISO認証機関に勤めている取締役、審査員、事務方の人々はいかほど真剣に考え、実行に移…

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