論理とうそ

私は年金生活者である。(キリッ というわけで最近広告で見かけた「やってはいけない老後対策」、木村大次郎、小学館、2018、という本を読んだ。 まあ、本の対象者は現役の人たち、せいぜい50前の人を対象に、老後のために資金計画を伝授する本であった。よって年金生活を6年もしている私には無縁であった。 とはいうものの、読んでいるとあちこちで、オカシイゾ!叫びたくなるようなことが多々ある。 例えば「65歳以上の高齢者の貧困化はひどくなるばかりで、生活保護受給世帯は既に過半数を超えています」とある。 これは事実だろうか? 政府が出している「生活保護制度の現状について(平成29年)」によると、65歳以上の生活保護受給者割合は2.89%となっている。大村大二郎さんの算数では2.89%は過半数になるのだろうか? いや、生活保護受給者の過半数を65歳以上が占めているのだろうか?その資料の次のページを見ると、「世帯類型別の構成割合の推移」というグラフがあり、そこでは高齢者世帯という区分が平成29年で全体の51%になっている。おお!大村大二郎さんのいう過半数とはここを言っているのだろうと一人合点する。 だが、この状況を「65歳以上の高齢者の貧困化はひどくなるばかりで、生活保護受給世帯は既に過半数を超えています」と表現することは正当だろうかと考えると、間違っているように思う。単純に人口構成が高齢化しているということではないのだろうか?あるいは高齢に…

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