ISOがおかしくなったのは、認証機関やコンサルタントのせいだけではない。
企業側にも問題があった。私が思うのはISO9001が品質保証規格のとき品質保証屋が担当したところが多いと思うが、それは正解だと思う。
しかし品質マネジメントシステムの規格だなどといいだしたもので、品質管理とか品質保証をしていない人がタッチするようになったのは間違いだったろう。
ISO14001が環境マネジメントシステムの規格だということで、環境管理の人が事務局を務めるようになったのも間違いだと思う。
情報セキュリティとかエネルギー管理なども、それなりの部署が事務局をしているのだろうと思うと、ろくなことはないと思う。
ISO認証は当たり前だが品質保証屋が担当するものなのである。
理由はいくつもある。一つには私はマネジメントシステム規格と称するものはすべて「品質保証規格」であると考えているからだ。品質保証とはいろいろな定義があるだろうが、何事かについてどのような管理をする宣言(約束)して、それを実行することだ。そういう見かたであればすべてのマネジメントシステム規格は品質保証規格である。品質保証規格であるなら、その専門家である品質保証屋に任せるのが一番なのは当たり前
環境マネジメントシステムだから環境担当者に、エネルギーマネジメントシステムだから省エネ担当者に、そんなことでは本来の要求事項を理解することなく、コンサルの指導によって意味のないバカげた文書・帳票・お仕事を作っておしまいになる。
とはいえ、いまさらそ…