アイソス番外編

アイソス誌を出しているシステム規格社のメルマガに「アイソス番外編」というのがある。 1月9日号に「怒れる男性に会場で起こった拍手」という記事があった。 某審査員研修機関のパネルデスカッションで「ISO審査で見抜くのは困難である」という見解だった時、聴講者の男性が「ISO審査ではむずかしいと済ませていいのか?」と怒りの声を上げたという、そしてそのとき会場から拍手が起きたという話である。 ISO審査は捜査ではないとか、利害関係者は不祥事を見つけることを期待しているとかいろいろ書いてあった。 私はそれを読んで、ナンダカナーと思った。 そんなことはISO第三者認証制度を作ったときからの仕様というか、あるいはバグなんですよ。今更騒ぐのはおかしいだろう。 取るべき道は二つしかない。 ・審査は不祥事を見つけます。見逃したら責任を負います。 ・審査はそういうものではありません。勘違いしないでください。 どちらでも良いが、どちらかしかない。第三の道はない。 前者を取れば責任を負い、現実的に制度は成り立たないだろう。 後者は元々IAFが言っていたことで、利害関係者の期待には応えることはできない。 結論は、第三者認証制度って、そんなものだよということだ。 怒れる男性も、拍手した人も、勘違いしちゃいけないよ それほどISO第三者認証制度が立派なもんだと買いかぶってはいけない。 それを分からずに怒るのは野暮というもの どうしたらいいかって? 私のようにシニカルに見るしかない。第三者認証…

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