ISOは会社を良くする

認証機関のウェブサイトを彷徨っていると、最近「ISO認証は会社を良くする」とか「ISO認証を会社を良くするために活用」とかいうフレーズを多く見かける。 そういやJABの飯塚先生がISO認証は会社を向上させるなんて講演していたなと思い出した。 ISO9001、ISO14001、ISO17021その他IAFのコミュニケなどを読んでもらうと分かるが、会社を良くするという記述はない! まあ、認証を活用して会社を良くしようぜと思うのは結構だが、認証側がISO認証すると会社は良くなりまっせというのは詐欺だろう。 どうしてもそう言いたいなら、ISO認証すると会社を良くすることもありますくらいだろう、インパクトゼロだけど   注:詐欺とは人を欺いて財物を交付させること(刑法246条第1項)

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マネジメントシステムなんて教えることはない

一昨日、ISOマネジメントシステムなるもののeラーニングサービスを貶したが、少し説明を追加したいと思う。   もう50年も前のこと私が若いとき、高校を出て数年の若手が自衛消防隊に入り消防署に数日の研修に行った。その年の防災の日に防災について従業員各人の役割とか実際の活動についてその若者に従業員の前で話をさせることになった。 私はたまたまその若者が会社の総務部長から指示されているのを脇で聞いていた。 さて、当日、その若者は自衛消防隊とはいかなるものか、消防法を基に説明し、そして組織体制や従業員の役割をルールで定めていることなどを語った。 その後、また総務部長がその若者に話をしているのを脇で聞いた。 「防災の日、みんなに話をしてもらってありがとう。ただちょっと期待したのとは違っていた。一般従業員が消防法とか自衛消防隊の根拠法とか組織体制を知ることもないと思う。もっと要点のみ、つまり防災の意識喚起、火災や地震が起きたときどんな心構えで何をしてほしいかということを話してほしかった。なにしろ短い時間だからね。 君が安全衛生月間のとき、担当者から労働安全衛生法とか安全衛生委員会の仕組みを延々と聞かされてもあまり役立たないのではないかな。話すべきことは話し手が関心あることではなく、皆が知らなければならないことだ」 もちろん総務部長がその若者が話すことを事前にチェックして指導すべきだということはあるだろう。だが、それくらいは社会人の常識ではなかろうか。  …

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