品質
1960年代半ば私が工業高校のときのこと、授業で品質は大事だという話が合った。先生が言うには東京の某ホテルにテレビ(当時は白黒)を数百台収めた電気メーカーがあった。ホテルがチェックしたら一台も不良がなく動作した。それでホテルはそのメーカーに感謝状を出したという話であった。
当時は、数百台買ったなら、中には数台映らないテレビがあってしかるべきと考えていたのだろう。
今なら考えられないことだ。
そんなことを思い出したのは数日前のこと、血圧が高い私は朝晩血圧を測っている。使っている血圧計は10数年前のこと、家内が健康診断で高血圧だといわれ、娘が買ってくれたものである。家内は血圧なんて図ってもしょうがないなんて使わない。私は気が小さい男だから数年前に高血圧と言われてから朝晩測っている。
腕に巻く空気の入る布地部分をカフというが、そこがマジックテープで押えておくわけだが、何年も使っていて引っ付き具合が弱くなった。早い話が空気の圧力が増すとマジックテープがはずれてしまうのだ。
そんなことをいったら娘が新しいのを買ってやるという。買ってやるといっても今は娘がアマゾンで購入して送り先を千葉の我が家にするだけ。翌日には届いた。
娘も私も不良品などあるわけがないと思っている。届いたオムロンの血圧計はもちろんちゃんと動いた。中国製だったけど
50年の経過は、電気製品の不良品を二桁どころか三桁くらい下げたのは間違いない。今どき数百台のテレビを買って不良品がないからとメーカーに感謝状を送るホ…