ISO認証制度があってよかった話
いつも私はISO認証制度を貶しているのは事実だ。
じゃあ、お前は一度もISO認証制度があって良かったという話を聞いたことがないのか?と問われるかもしれない。
正直言って、ISO認証制度があってよかった、感謝しているという方の話を伺ったことがある。
では本日はISO認証制度があってよかったという話をする。
15年ほど前、一緒に働いていた同僚の話である。
彼の岳父、つまり奥さんの父上が1995年頃リストラされたという。バブル崩壊の頃、年齢的にも定年間近であったそうだ。
岳父は品質管理のお仕事をしていたとのことで、知り合いからISO9001の審査員をしないかという声がかかり、新分野にチャレンジして審査員になったという。そしてまさにISO認証件数が伸びる時期に働いて2005年頃に引退したと聞く。
同僚はISO認証制度があってよかったと語っていた。もし審査員にならなければすぐに体力・精神力が衰えて老いてしまっただろうという。ISO認証制度があって審査員になったからこそ生き生きと定年後も頑張れたし、お金にもなった。義父の生活や張り切りようを見ることができて本当に良かったという。
私が知っているISO認証制度があってよかったと心底から語っていた人は、この同僚ただ一人である。