デジュリとデファクト
ISO9001が登場した1990年頃はデファクトスタンダードであることのすばらしさを説く人が多かった。
なぜ素晴らしいかというと、法規制じゃなくて自主的に行うからよいという。
だけどISO9001が普及したのはEUが域内移動にはISO認証が必要だといったからではないのか？ だったら規格そのものはデファクトスタンダードでも実際の運用はデジュリじゃないのかと思っていた。
ともかくISO9001の大成功、ISO14001の成功で味をしめたISOとIAFは、ジャンジャンとMS規格をつくって認証に励んだ。
その結果、柳の下にドジョウは2匹しかいなかったようだ。
そして労働安全とか情報セキュリティなどになると、そもそもがデファクトスタンダードには向かないのではなかろうか？
元々労働安全とか食品衛生なんてのは法規制がガンジガラメ、そんなところにISO認証なんて持ち込んで、それがいかなる価値を示すことができるのか？
国際基準だからというなら、日本には昔から法律があるから、そんなISOMS規格は不要だといえばそれまでのこと。
もう金儲けから一歩下がって、あるべき姿を考えるべきだろう。
と離れたところから見ております。