天気晴朗なれどリスク高し
おじいさんは山に柴刈りに、おばあさんは川に洗濯に……というのが昔話のパターンである。
我が家は21世紀なので、おじいさんはフィットネスクラブで水泳に、おばあさんは公民館で卓球に……というのがデフォルトである。
いやデフォルトであった。
昨今の新型コロナウイルス流行によって、フィットネスクラブはまだ営業中だが、公民館は閉鎖、市営体育館も閉鎖、小中学校の体育館は貸出禁止とあいなり、おばあさんは行くところがない。
それで卓球仲間と話し合い、町内会の集会所、といっても小さな体育館くらいの大きさがあり、ミニバスケできるくらいのサイズで、卓球台も3台置けるという。いや正確には3台しかないらしい。
まあそこで同好の士が集まって卓球をしているわけだ。マスクをして息苦しいと言いながら、
そんなことをしているのは私たちの住む町内だけでなく、近隣の町内どこもそうらしい。
ところがところが、近隣の町内会で卓球をしているところでコロナ感染者が出たという情報が燎原の火のごとく広まった。
まだクラスター発生まではいかず、たまたま卓球をしていた人の一名が感染していたということで、卓球によって感染したというわけでもないようではある。
ともかく家内はそれを聞いて、エー、じゃあ私たちも卓球できなくなるの!
おいおい、そういう発想もあるかもしれないが、感染のリスクを心配するべきじゃないかと2時間ほど……