生命の起源、ポール・ディビス、明石書店、2014
持続可能性の本を読んでいたら、この本を引用していたので読まねばならないと図書館から借りた。
400ページもあるものすごく冗長な本で、前半分というか3分の2はなくてもよい。
生物とは何かというところから始まって、地球の生命は昔は波打ち際で生まれたといわれたが、今は地中の超高圧、高温のところで発生してそれが地上に出てきたのだという。ここ30年くらいはこの考えが主流になったそうだ。
そして生命なるものはどこでも発生するのではなかろうかと、特に火星での生命探査について語っている。
メインテーマである。
この本を読むと持続可能性を真面目に考えること自体意味がないと感じる。生命は特別なものじゃなくて、自然界に必然のように思える。
しかし生命も生物も長続きするわけではない。自然は我々が思っているより地異転変が多くて、せっかく誕生した生命も長く続かないらしい。ただ星が破壊したりすると、岩石にバクテリアとかRNAが付着して何万年も宇宙を旅して新しい星で新しい生物を生み出すのではないかとある。
あるいはまた時間的にも空間的にも遠いいずこかで発生した生命が流れ流れて地球に来たのであれば、ここはその生物の一植民地であり、持続可能性などどうでもいいのかもしれない。
これを読むと、人類が滅ぶって!それがどうした!生物は滅ばず、それが人類の末裔と思えばそれまで、持続可能性とは不動のものだ。地球温暖化なんて気にすることはない。我々が滅んでも命は消…