ISO認証停止
某電機メーカーが製品検査に不正があり、ISO認証を一時停止したなんて報道されたのは半月ほど前であった。
これに限らず、お菓子の賞味期限かいざん、自動車の検査を無資格者が行っていた、再生紙の配合比を嘘ついていた、なんてことでISO認証停止は毎年ある。
しかしちょっと考えてみよう。
ISO認証は会社が宣言するものではない。当社を品評してください、良かったら認証してねという仕組みだ。
その会社を審査して「OK」したから認証機関は認証証(正確には審査登録証)を出しているはずだ。
ならば、まずはその認証機関が非力であったという理由で認定停止しなければおかしいのではないか?
ご存じと思うが、裁判において被告人は嘘をついても罪に問われない。嘘をついたら罪に問われるのは証人と検察である。被告人はうそをついて当然、だから裁判官は騙されなくて当然なのだ。
ISO審査員が「騙されちゃった、あれはひどい会社だ」というのは卑怯な責任転嫁である。
それって「私は審査員の能力がありません、罷免して下さい」と言っているのと同じだよ。
JABはしっかりと認証機関の認定を取り消しなさい。