振り返れば

田舎を出て19年、今年20年になる。 高校時代の同級生は9割方首都圏に就職したが、20過ぎてからの交流はなく、今は全くわからない。新聞記事で何かの会合のメンバーとか名を見かけたことはあるし、CINIIに名前があったやつもいる。とはいえ彼らが今どこに住み何をしているかは全くわからない。 中学時代の同級生の多くは、中学とか高校を出て田舎に就職したのが多く、今も先祖代々の地(家は建て直しているけど)に住み続けているのが多い。 私は田舎に墓参りに帰っても、自分の家と親せきの墓参りすればすぐに戻ってきてしまい、昔の同級生を訪ねたことはない。年賀状のやり取りも60を過ぎたらガクンと減ってきた。 家内に昔の同級生に会いたいなと言うと、何を語っている、それは歳をとったせいだ。気持ちを強く持てと言われた。 妻は今も高校・中学どころか小学の同級生からも年賀状が来るけど、もう縁を切りたくてしょうがないという。 昔が懐かしくないのかと聞くと、そんな感傷はない、今がすべてだと若者のようなことを語る。精神が強いのだろうと思う。 とはいえ趣味の会合に行くと、もう人生は終わりでなく、すでに終わっているという感じの爺さん婆さんがいたりして、もう完全に価値観も違い話が合わない。 まあ修三のように元気溌剌もいるし、ぼけ老人一歩手前の気力ゼロもいる。私はまだ中間らしい。 最近、コロナで出歩くことがめっきり減り、くだらない妄想ばかりが頭をめぐる。

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