口語訳ISO規格
Googleで「口語訳+ISO」で検索するとたくさん見つかる。ISO訳であるJIS規格が難しいせいかどうか、1990年代から口語訳ISOなるものをネット上にアップする人が何人もいて、百花繚乱であった。
私もそういう口語訳云々をいろいろ拝読させてもらったが、みなどうなんだろう?と思えるような内容であり、実務には使えないと思った。
私自身は特段口語訳なんて作らず、規格の英単語をどう訳すべきかという対訳表を作って対訳本の末尾に貼り付けて規格を読んでいた。
まあそういうところが落としどころというか、一番良い方法ではないかと思う。
今思うと、口語訳という発想ではなく、日常あるいは事例で考えるISO規格なる見方のほうが良かったのではないかと思う。我々というか先輩から連綿と、現実の仕事で不具合があればその対策を考え、再発を防ごうとしてきた。その中には計測器の管理もあり、現場の管理もあり、設備のメンテナンスもあり、品質を上げるためには総合的にいろいろな改善をしてきたわけだ。
規格解説というよりも、規格項番ごとにそういう事例をあげてこういうことだと説明したほうがわかりやすかったのではないだろうか。
とはいえすべてはもう過去のこと、今時口語訳を見る人もいないだろう。