自動車の続き
温暖化だ、エコカーだ、電気自動車だといろいろ言われている。
だけど歩こうという話はあまり聞こえない。
私は福島県の人間だったから車がないと床屋にも行けなかった。車でのみに行くのも当たり前と思っていた。帰りはもちろん運転代行だよ。
千葉に来て、鉄筋コンクリートの県営住宅がガラガラ空いているを見かけた。なんで済まないのかと聞くと、最寄駅から2キロジャストあり、歩くのが大変だからという。
じゃあなんでそんなところに県営団地を造ったのかと聞くと、作られたのは1980年頃らしい。当時は通勤する人が駅まで2キロ歩くのは普通だったそうだ。時代が下がるにつれどんどんと便利になり、駅から2キロといいうと誰も見向きしなくなったらしい。
そんなことを聞いて郡山時代を振り返ると、床山でいくらなんでも2キロはなかった。今、グーグルマップで調べると、当時利用していた床屋はまだ存在していた。しかも店の名前も変わっておらずあの親父は今もハサミをチョキチョキさせているのだろうとにんまりしてしまった。
おっと、その距離はたったの1キロだった。今ならなんで歩かなかったのか不思議でならない。
都会の人より福島の人は歩かないというのは間違いない。私が田舎から東京に出てきて、ものすごく歩くようになった。電車を使うにしても駅の中を数百メートル歩くなんてことは珍しくない。東京駅の丸の内側から京葉線ホームとか、地下鉄大手門あたりの乗り換えは結構歩く。
となると自動車がなくても、40年前の暮らしをする覚悟があればガソリンも電気も…