ベース・成果、どっち?
正直言って私はISOMS規格がいくつあるのか分からない。
たぶん星の数ほどあるのだろう。
それを一生懸命追いかけて(追われて)認証している企業が多いのではなかろうか?
そもそもと考える……ISO認証とは成果ではない。成果を出すためのベースなのだろうか?
いや、ベースでもない。ベースの備えるべき(とISOTC委員は考えているのだろう)要素に過ぎない。
だが企業が必要とし社会が要求するのは成果である。
消費者はISO9001認証などより、単純に品質が良いものが欲しいだけだ。
ところがISO9001は顧客満足だという。しかしその実態は、誰が何と言おうと品質保証の規格である。品質管理の規格でもない。
つまりISO9001はよい品質の製品を作るための環境整備なのである。消費者はそんなものどうでもいい。良い品質がホシイヨという。
ISO14001の意図は遵法と汚染の予防である。社会は違反をしないこと、事故を起こさないことを求めている。QMSと同様に、ISO14001と社会の要求にはだいぶ乖離がある。
まあ、いつも私が語っていることだが、企業側として成果を出すためには環境整備つまり設備の維持管理、作業者の教育、良い設計、その他いろいろを準備しなければならない。
それは必要なことであるが、それをしっかりやってますといったところで消費者も社会も満足はしないのである。
更には細分化するMS規格で企業は認証疲れから認証離れに移りつつある。
どうするんだよ?
まあ、コナンに…