ウェットスーツ
プールで泳いでいると、プールサイドに用品店のような衣文かけをかけるラックが置いてある。
ぶら下がっているのは洋服ではなく、ゴムでできているような怪しげなもの。
プールガードに聞くと、ウェットスーツというもので、冬寒いとき水着の上に着るものだそうだ。宣伝のためにプールサイドにどこかのスポーツショップが展示したのだという。
温水プールとはいえ、上がると寒いし、特に週一回の休館日の翌日は水も建物も冷え切っていて寒いから寒がりな人は直用するそうだ。
ひとつ試したいと言って着てみた。
驚いた。
暖かさではなく、体が浮くのだ。
ウレタンで厚さ3mmくらいあるから布地の容積は60センチかける60センチとすると1リットルになる。重さ半分としても500gの浮力があることになる。
人間の比重は平均0.98だそうだ。私が62キロとすると、浮力は1.2キロ、そこに0.5キロの浮力がプラスされたらこれはラクチンだ。
泳げない人もウェットスーツを着れば泳げる計算だ。
泳ぐのが楽でいいが、疲れるために泳いでいる私には向かないようだ。