先日、「ISO14001の規格と審査がしっかりわかる教科書」という本の論評を書いた。
古い友人というか元同僚からメールが来た。曰く「ちょっと悪く言いすぎだよ。本が出たばかりであれほど叩いたら失礼だ」とのこと。
著者とは面識もないし失礼も減ったくれもないと思うが……とまあ、そこから考えたというか思い出したこと。
私の知り合いとか面識がある同業者でISO本を出した人は半ダースはいた。みな私に読んでくれといったが、ただで寄贈してくれた人はいなかった。ひどいもんだ、単に一部売れるだろうと私に宣伝しただけなのだろう。ともかく知り合いが出版したと聞けば、知り合いの誼とお金を出して買って読んだ。
感心する本はひとつもなかった。ある人の本にはいくつも間違いがったので、それを事細かく説明したメールを送った。
そいつは男らしい奴だったらしい、何も言わずに絶交されたよ(笑
私は本を出してはいないが、ウェブサイトには彼らの書いたものの十倍どころか100倍を書いてきた。無料で読めるとは感謝されなければならないが、そんなことは一度もない。もっとも自費出版で売れないよりも経済的損失は少ないけど、
思うことはたくさんある。
間違いは論外として、多くの人が書くものは規格解釈などであり、規格改定があればその存在価値がなくなってしまうものが多い。はっきりいって、それは悲しいじゃないか。
私は規格解釈とか解釈批判を多々書いている。しかし規格改定があれば即無価値になるようなことは書いたつもりはない。
規格要求はこういう背景があってあるのだ。しかし規格要求を満たすにはいろいろなことがある。A・B・C……。また誤訳とかを指摘するだけでなく、その悪影響とかを考察しているつもりだ。
そんなわけでいまだってISO14001の2004年版(リンク)解説にも十二分の価値があると自負している。
だから!間違い本とか一過性の本をみると、いささか気に入らないのである。
この記事へのコメント
K
ありがとうございます。
さて、ISO9001:2015解説の2019年新刊が出ていましたのでご紹介します。
Surviving ISO 9001:2015 by Christopher Paris
www.amazon.com/dp/B07QLFPGSK/
WEBで無償公開されている"Eyesore 9001"という批判的なISO解説書が、規格改定を機に4年の歳月をかけw書籍になったものです。
www.oxebridge.com/emma/eyesore-9001-other-humor-documents/
Eyesoreは発表当時、貴USO800とは別の意味で参考にしていましたが、Survivingは高価すぎて買えません。
おばQ
英語能力中学生並で、斜め読みしただけですが彼の地でもISO認証は被害甚大ということでしょうか?
となると日本特有の問題ではないということなのか?
明日以降、少しずつ読んでいきます。
時間をください。