第三者認証制度はISO規格をネタにしたビジネスモデルである。間違っても品質を良くしようとか環境を良くしようとしたわけではない。
もちろんISO9001は品質を良くするための品質マネジメントシステムの規格であり、ISO14001は地球環境を汚染しない企業活動の基準を定めた環境マネジメントシステムの規格であるが、審査とか認証とは無縁である。正確にはあったという過去形であるが……
ともかく頭の良いというか、目先のきく人がそれを使った第三者認証制度というものを考えた。
株とか為替の現物取引でなく先物取引を考えたり、有害ガスの削減でなくバブル取引を考えたりするのと同じである。
最近、CO2排出取引を考えた人は頭がいいという話を聞いたが、とんでもない。あれはアメリカの空気清浄法のバブルの完璧な真似だ。ところでバブルというのもバーチャルとかの意味ではなく、チューリップとか南海から発するように、欲望の期待によって取引価格が膨らむことだ。
ともあれ、なにごとも成長期はみなハッピーであり、だれでも儲かる。しかし効用がないことが見えてくると市場規模がシュリンクし、最終的には皆が損をし、ゆくゆくは市場がなくなり、最後に持っている人がババを引く。
そして現実にはISOMS第三者認証制度はその一本道をたどっているようだ。
そんなことを考えることに私はとても興味がある。
別にISO第三者認証制度でなくても、過去にはテープ再生機(ウォークマン)とかフロッピーディスクとか目の前で成長し飽和し消え去った製品がたくさんある。フロッピーが現れた80年代終わりころ、パソコンに詳しい友人と話していて、最終的には半導体メモリーになると語った。そのとき友人はとてもコスト的にあわないと否定的だったが、今はSSDその他半導体メモリーが最終的に生き残ると思われる。いやいや絶対零度のメモリーとか有機物とかこれからもどんどん現れるだろう。
おっと、そういった製品たちは、バーチャルでなく実際に効用があり人々を幸せにしたのだが、最後にはそれを持っている人は損した!という感情を抱いたにに違いない。
ともかく第三者認証制度が私の目の黒いうちにどうなるか、興味津々である。
ということで今駄文を書いている。乞うご期待
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