英検とISO


最近かどうか知らないけど、ネットで英語力を知るには英検がいいというウェブとかブログが多いのに気が付いた。今はTOEICなのかと思っていたら、会社員は会社の評価などと関連するからTOEICでなければならないが、英語の力という観点では英検のほうが学校教育とリンクしているから良いという声が多かった。
英検とTOEICは試験そのものが異なるのが面白い。英検は1級からいろいろあるけど目指す級を受験し点数で合格、不合格が決まる。他方TOEICは誰もが同じ試験を受けてその試験での平均点数と偏差から点数が決まる。だから皆が良い成績をとればTOEICは点数が下がる。それはおかしいといってもせんのない話。英検は問題が易しければ合格率が上がるけど、TOEICはいつも受験者の平均点は変わらないということになり、どちらも善し悪しがあるということだ。
さて、ではISO認証は英検なのか? TOEICなのか? と考えると、どうだろう?
まずISOには点数はない。認証してしまえばよい成績も悪い成績もない。みな認証していますというだけだ。となると英検のようだが、但し級分けはなくイチかゼロかである。英検には有効期限がなく(留学などでは2年以内という要件があるらしい)、TOEICも有効期限はないそうだ。2年間と言われているのは公式認定証の発行期間らしい。ただTOEICは検定ではないから、有効期限という考えではなく、あるときの力量を証明するものだろう。そこは英検とは大きく違う。

さて、本題である。
ISO認証は商取引のためというのが発端であった。最近は会社を良くするためという発想が優勢のようだ。その良し悪しはともかくとして、そのふたつの目的に対してはISO認証はあまり有効ではないと思える。
私が思うには、商取引ならばイチゼロであるべきだろう。うちは80点以上なら取引しますなんて複雑・面倒なことを言い出すところはないだろう。そしてまた有効期限は当然必要だ。
他方、会社をよくするというなら、before/afterを一瞥できるように点数評価でなければ意味がない。そして有効期限という発想はない。ある時点における企業の実力(それがどんなものかは分からないが)を外部機関が評価したという事実があるだけだ。
ISO認証を英検/TOEICになぞらえるのは不適切のようだが、会社をよくするために用いるにも不適切のようだ。そう思える。

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