図書館のあるべき姿


数日前、たまたま家内がテレビを見ていたので、ついつい覗いてしまった。
どの局か忘れたが、最近図書館利用者が減っている、それを増やそうとしている女性の仕掛け屋のお話だった。
その人の論点は、読んでもらえない本を置かず、興味のある本を置くのだということらしい。
例えばと話していたのは、ブラックホールが存在するかどうか議論された時代もあったが、今は存在が証明された。だから当時のあるかないかを論じた本はもう要らないのだという理屈だった。そしてそういう本は捨てるように指導しているとご自慢していた。
その結果、その方が手掛けた図書館の利用者が急増したというお話だった。

だが、それを聞いて、それはおかしいんじゃないかと思った。いや、間違っていると思う。
私の場合、図書館で読んでスバラシイと感じた本は自分用に買うことが多い。その逆に、自分が買って一度読んだ本は、特別に思いいればなければ捨てることが通常だ。
だが私の記憶力が良いのは生れつくらしく、読んでから10年も20年も経ってからもう一度読みたいとか、あの本の文章を再確認したい、あるいはあの言い回しが良かったなあ~と感じることは多く、自分が書く文章で引用するなら図書館から借りてきて再読するというのがこれまた通常のことだ。
少し前「老人の特権」という文章を書いたときは、51年前の「淋しいアメリカ人」を図書館から借りてきて読んだ。
そういうことは珍しくない。私はものすごい数の駄文を書いているが、そりゃ突っ込まれないように確認は取る。だからコミックにしても小説にしても専門書にしても最低引用する箇所の前後数ページは読み直す。
じゃあ図書館にないものはどうするかとなると、例えばISO規格関係は元々図書館にないから、ISO9001は初版から現行版まで全部持っている。

ハイ、私の言いたいこと。古い本がない図書館は図書館ではない。図書館は知識の缶詰である。単に興味の対象ではない。

この記事へのコメント

  • 秋池幹雄

    暑中お見舞い申し上げます。

    ありがとうございます。
    待ってました!
    異世界審査員以来ですね(笑)

    早速、拙ブログで紹介させていただきました。
    拝読させていただきます。

    2022年07月13日 15:04
  • おばQ

    秋池様
    毎度ありがとうございます。
    暑さというか猛暑ですから、お体にお気を付けください。
    私は毎日プールですから日射病の心配はありません(キリッ
    2022年07月13日 21:43