公害防止管理者のこと


産環協という団体があり、ここで公害防止管理者の試験をしている。
以前はISO14001審査員の評価や登録もしていたが今はJRCA(日本規格協会の部門)に移行した。

1996年にISO14001が制定されて、これからはISO14001認証しないとだめだ~と各社一斉に走り出した。
同じく気が利いた人はISO審査員になろうとか研修を受けたり登録したり大金を使った。

あれから四半世紀が経って、真に役立つというか環境に貢献するものは何かと言えば、公害防止管理者とか基本的な環境活動だけじゃないかというのが私の感想だ。
もっとも最近は公害防止管理者よりもエネルギー管理士が引っ張りだこのようだが、いずれにしても国家の裏付けのある資格は廃れない。

1993年のことだ、EUに輸出するためにISO9000s認証を頑張った。その後、仲間たちと酒を飲んだ時、あと10年もすれば「昔ISOなんてのがあった。あれはなんだったのだろう」というようになるだろうと話したことを思い出す。
あれから30年、まだしぶとく頑張っているが、もう数年で「あれはなんだったのだろう」という時が来ると思っている。
単なる金儲けだったのだ、侍商法だったのだ、そんなところだろう。

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