2000年9月の東海豪雨では愛知県の複数の自治体が洪水被害にあった。そのとき被害地域とハザードマップを見比べて、まったく一致しているのに驚いた。
東日本大震災で液状化現象が起きたのは浦安市だけでなく、市川市、船橋市、習志野市、千葉市と海岸に面した市はのきなみ液状化現象が起きた。このときもハザードマップと比較したが全く一致している。
今回、神奈川県二宮町が洪水や地滑りがあったが、それはどうだろうとハザードマップを比較しようとしたが、被害地域の明細はまだ出ていない。というか町役場が機能していないようだ。
普通の市だと既に被害地域の地図が自治体のウェブサイトに載っているのだが、町ではそれまでの力がないのだろうか。
ともかく二宮町のハザードマップを眺めると、まず土砂崩れ危険というのが多すぎる。
https://www.town.ninomiya.kanagawa.jp/cmsfiles/contents/0000001/1565/bousaimapR3.001.pdf
見た目は平らな海底にあちこち小島があった地形が数十メートル隆起した感じだ。たぶんそういう歴史があるのだろう。
かって海底だった平らなところが住宅地、農地で、かって島だったと思われるところが林になっている。そしてハザードマップでは林(丘陵)すべてががけ崩れの危険となっている。
もちろん洪水の危険もある。町の中央を南北に走る中村川の両岸である。
洪水で膝上の水の中を歩いているのをみると、これは抜本的な手を打たないと改善しないだろう。
正解はここに住まないことかもしれない。
そうもいかないから、最善手はリスクの高いところは市街化調整区域として住宅の建築禁止、住宅地は輪中のような対策をする、台風などの際は強制非難を徹底する、そう言うことだと思う。
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