実を言いまして私は、品質保証とは良いマネジメントシステムを作ることかと思っておりました。
それって大きな間違いでありました。
品質保証の定義はISO9000:2016「3.3.6 品質要求事項が満たされるという確信を与えることに焦点を合わせた品質マネジメントの一部」とあります。
品質要求事項とは「3.6.5 品質に関する要求事項」であります。
ここでちょっと考えればISO9001の要求事項だけじゃないって分かります。
ハッとして気が付いてISO9001の序文を見れば「この規格で規定する品質マネジメントシステム要求事項は、製品及びサービスに関する要求事項を補完するものである」とあり、規格以外の要求事項があるわけで、それはマネジメントシステム以外のもの、例えば製品の品質そのものをも含むわけです。
ならば、ISO9001を取っても品質が良くならないと言われたのは当たり前ですおね。
なにものでも、品質を作り上げるのは、固有技術、管理技術、士気であるわけで、すべてが品質保証の要素なのだ。
共同コミュニケはしっかりと「適合製品を得るために、認定された認証プロセスは、組織がISO9001の適用される要求事項に適合した品質マネジメントシステムをもっている、という信頼を提供することを期待されている」守備範囲を明記している。
要するに品質保証を実現するには品質マネジメントシステムだけでなく、固有技術も販売もアフターサービスも向上に努めなければ実現しないのだ。
言い換えればマネジメントシステムは必須ではなく、品質を継続的に維持するためには必要だと言っているに過ぎない。これは私の考えでなくISO9001やISO14001の序文にある。
ああ、私も未熟なり。
ISO神様、ありがとう
この記事へのコメント