ビジネス戦略

最近、電車に乗るとヴィトンを持っている人が減ったのが気になる。はっきりいってヴィトンを見つけるのが難しい。そんなことを前にも書いた。
ブランドというのはやはり、物が良く、値段も高く、手に入れるのが難しく、持っている人が少ないということが必要条件だろう。
だから売れに売れるということはブランドでなくなることであり、本当にブランドを守ろうとするなら一定量以上は供給しないことだ。
日本の現実をみれば、セレブとかちょっとしたお金持ちだけでなく、そこらへんの女子高生、オバちゃん、おじさん誰でもヴィトンを持っている。これではブランドではなくなってしまう。
もちろんビジネス戦略にはブランド戦略しかないわけではない。量を売って総売り上げ/利益を最大化するというのもひとつの選択であり、あるいはその反対に、一般人には知られていない通好みのニッチで闘うという選択もある。
ともかくブランドを維持しようとするならそれなりの戦略をとる必要がある。ヴィトンはもはや日本においてブランドを失墜してしまったと思う。もうこれからは、新たなブランドでステイタスを築くか、コモディティとなってしまったヴィトンブランドで売上、利益の最大化を進めるとかの道しかないように思う。
 
話しはパット変わる。
ISO認証というのは1990年代前半はブランドだったと思う。ISO認証しているからあの会社は優れていると言われていたのだ。だからこそ多くの会社が認証を受けようと考え、それに伴って、認証機関もコンサルタントも雨後の竹の子のように出現した。
さて、21世紀になると、ISO認証企業はドンドンと増え、石を投げれば認証企業にあたるくらいになった。それは認証事業における売上増進となっただろうが、同時にISO認証はブランドでなくなり、認証しようとする意欲は減退する。
更に認証しても効果がないとか、認証の信頼性がないとか、さんざんなことを言われるようになり、ブランドの低下と相まって認証件数は減少しつつある。
ではこれからの認証事業の方向はどうあるべきか?
ひとつはISO認証はコモディティであると割り切って、安くて速い、ついでに審査の品質もマアマアというレベルで量的拡大を図るという手もあるだろう。但しそのときの認証件数は、現在存在する認証機関すべてが食べていける市場規模がないのは明らかだから、業界再編成は必要だろう。売上30億くらいの認証機関5社ないし10社に集約することになるだろう。それ以下の認証機関は損益分岐点を上まわることができないだろう。
もうひとつはISO認証はブランドであると再定義して、積極的に審査料金を高くして、顧客企業をうならせるような審査を提供するという方法もあるだろう。このときは本当に小さなマーケットで少数の認証機関が存在するという形になる。当然ながらノンジャブの認証機関からの低価格挑戦が予想されるが、それは高い品質を提供できるかということと、JAB認定をブランドにすることができるかということが要点である。
いずれにしてもブランド力もなく、価格競争力もない認証機関は敗れ去るしかない。それは自然の掟であるからやむを得ない。事業継続マネジメントシステムの審査をするくらいだから、それは心配あるまい。
 
本日は本家に追加しました。

2015年改定説明会資料

 
 
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