農業はオアシスから始まったという本を読んだ。

農業はオアシスから始まったという本を読んだ。
 「オアシス農業起源論」古川久雄、京都大学、2011
人類についてもアフリカ単一起源説と多地域進化説があるが、農業についても同じく単一起源説と多地域進化説があるようだ。この本では農業というものは複数の土地で発明されたのではなく、一か所で発明され、それが全世界に広まったという説を唱える。
読んで面白い。農業とは決して自然に始まったとか成り行きとかなんとなくではなく、その時代においてはれっきとした科学であり周到に考えられ行われてきたという思いがする。
数日前、「農業は人類の原罪である」という本を読んだ感想を書いたが、この本を読むと「農業は原罪」なんて軽々しく言ってほしくないと思う。「農業は人類発展の臨界点の一つだった」とポジティブに考えてほしいと思う。もちろん臨界点といえるものは、農業の他に、火とか、数学とかあると思うけど、そういうものによって人類が人類足り得たということだ。
根拠を明示しない学術論文でもない「農業は人類の原罪である」と、これを比較するのは間違いかもしれないが、こちらは一度の価値がある。

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