時の経過に耐得るか


昨日は古事記の講演を聞いた。ご存じない方もいるかもしれないが、皮をむかれたウサギを助けたオオクニヌシノミコトとか、八っつの尻尾を持つ大蛇を退治したスサノオノミコトなんてのが出てくる日本の古代の物語である。その発祥の真偽は定かではないが、歴史的事実ではないにしても、その時代の事件の反映であるという説もあるし、大昔からの伝説をまとめたものだという人もあり、天皇家を崇めるものだと語るサヨクもいる。
ともかく口伝であった古事記が文字に書かれて1300年、その物語の時代から2000年もの歳月が流れた今も人々に読まれ、物語の元となった出来事をしのばれている。旧約聖書も歴史的事実そのままではないのだろうが、ソドムとゴモラも、エリコの攻防も、紅海の海が二つに分かれたのも、なんらかの事実の反映であるということは間違いない。最近はソドムトゴモラは隕石によるものと分かったと聞く。
そんなものすごく壮大なお話を聞いていると、自分の人生とかいじめとか借金のことなどちいさいことだと悩みは忘れてしまう。
さてISOMS認証制度というものが今から1300年後にその時の人が勉強したりそのお話を読んだりするものだろうか?
まずないだろうなあ~
板垣退助が竜馬について何を語ったかとか、家康が小早川を鉄砲で撃ったとか、東郷平八郎が三笠艦上で右手を振り下ろしたとか、それらが真偽は定かではないが、それに類するISOに関することが語り伝えられるということはないと確信する。
寺田さんがISO14001について語ったとき、満場の聴講者からはしわぶきひとつ聞こえなかったとか、加藤重信氏が解説したとき・・・まあ、そんなエピソードが語りつなげることはないだろう。
いや、ISOなんて組織も残っていないことに10ユーロ!
私のウェブサイトは今後5年後に存在していないほうに100ユーロ!
 

この記事へのコメント