日傘


産経で「日傘をさすのは日本だけ」という記事を見かけた。中国、台湾、韓国、タイ、ヨーロッパ、いずこでも日傘なんて使わない、日傘を使うのは日本だけという説である。
はっきりいってこの説には違和感アリアリである。
20年前にタイで知り合った女性社長(仕事の付き合い、変な意味はない)から、いつもお土産は日傘と言われていて、行くたびに日傘を持って行った。冬に出張するときはデパートでも売っておらず困った。
おお、それだけではない。家内とタイに観光に行ったとき、タイ人の男性ガイドは常に日傘をさしていた。彼は「日差しが強くて体に悪い」と言っていた。まさか空耳ではあるまい。
おおっと、もっとある。私はいろいろな仕事をしたが梱包設計、簡単に言えば段ボール箱の図面も引いた。天地無用とか水濡れ注意なんて漢字で書いたのは昔々。その後は国際共通のシンボルマーク表示になったのが1970年頃だと思う。ところで水濡れ注意の記号であるが、雨傘だけでなく水滴がかかっているのである。
この記号ができたとき「熱帯では傘は雨のとき使うというよりも、日傘のイメージが強いから水濡れ注意の意味には水滴がかかっていなければ伝わらない」とコメントされていたのを覚えている。
さあ!「日傘をさすのは日本だけ」なんて寝言を騙っているのはどこのどいつだ?

本家を更新しました

審査員物語 番外編23 認証活動(その6)




この記事へのコメント