笑ってしまった


日曜日することがない。それで津田沼の丸善に行って半日つぶした。
ISO関係の本も出るだけ出てしまったようで新しいものは見当たらない。
それでも本棚をながめていて「ISO共通テキスト(附属書SL) 解説と活用」というのをみつけた。1年前に出たらしいが気が付かなかった。というよりも共通テキストなんぞ興味がなかったので目に入らなかったのだろう。160ページ程度の薄い本で立ち読みであらまし読んでしまった。こんなものに2200円(税別)も出して買う気にはなれない。
では始まり始まり、
ISOMS規格(正確に言えば初代ISO9000sMS規格ではないのだが)の興りから、それが増殖して各MS規格間で規定する事がバラエティに富んでしまい、それを統一する云々という流れの説明があり、メインとして共通規格の各項番についての解説である。パラパラと読んで思ったのだが、これを書いた方々はISO規格が会社の文書の元になっているとでも考えているのだろうか、だとするともうそこんところからずれていると思った。
共通規格があろうがなかろうが、ISO9001ISO14001そして他のMS規格の要求事項が異なろうがずれていようが、会社の規則、手順書がそれを基に作られるはずがありません(キリッ
会社の規則、手順書は会社が仕事をする上で業務の質、効率、容易さなどを考慮して作られるというかたどり着くものであって、ISO規格に書いてあろうとなかろうと無関係なのでありますヨ
俺たちが立派な共通テキストを作ったんだから、それを基に会社の文書を作るべきだという発想、思い込みは危険で有害です。
おっと、そうではなくISO規格と無関係に会社の手順書が存在しているということを認識しているなら、わざわざこんな本を書くこともないわけで・・・
まあ、そんなわけで笑ってしまったのです。
最後っ屁ですが、そもそも共通テキストを共通教科書と考えるか、どこにでも転がっている文書と考えるかの違いかと

本日は本家を更新しました。

審査員物語 番外編27 信頼性(その4)





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