盛大な勘違い


JCQA(日本化学キューエイ)のウェブサイトを眺めていたら盛大な勘違いが書いてあった。

製品標準化からマネジメントシステム標準化へ
1987年に品質のマネジメントシステムを国際標準化したISO9000シリーズが発行されました。これが市場の国際化の進展に合わせ爆発的な注目を浴びたことから、ISOの存在が一般にも広く知られるようになりました。そして、ISO9000シリーズの成功の結果、品質以外でもマネジメントシステムの国際標準化が議論されるようになりました。
 
ISOMS規格がマネジメントシステムの標準化であったとはおばQ初めて知った(嫌味だ)。
ISO9001規格のタイトルはQuality managementsystems requirements、「システムの要求事項」である。ちなみにISO14001のタイトルはRequirements with guidance for use、「要求事項及び利用の手引き」である。
タイトルからわかるように、ISOMS規格が標準化したのは、マネジメントシステムが具備すべき要件であって、マネジメントシステムの標準化など要求していない。
常識で考えてくれよ、企業・組織はすべてユニークであり、そのマネジメントシステムを標準化つまり同じ基準に合わせることが可能なわけがない。無理やり統一したところで、それはごり押しに過ぎない。
その証拠に、ISO90012015年版の序文には「この規格は品質マネジメントシステムの構造の画一化又は文書化の画一化を意図していない」と明記してあるではないか。14001も同様である。だからMS規格は組織が具備すべき要求事項を羅列しているだけであり、その要求事項をいかにして満たすかは組織の裁量なのだ。
JCQAはそんな勘違いを堂々とウェブサイトに明記しているとは勇気のある会社だ。審査した企業がJCQAの考えるマネジメントシステムと異なる場合は、バッサリと不適合にするだろう。
天下のご意見番、岩本威生さんがまだ筆頭取締役であらせられるのに、残念だ。まさか、ひょっとして、岩本先生もボケたとか・・・

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