認証機関の数


昔アメリカで自動車メーカーはビッグスリーあるいはビッグフォーといわれた。今の人は知らないだろうから言っておくが、GM、フォード、クライスラー、アメリカンモータースである。そんな会社聞いたことないと言わないで、
今ではビッグスリーはなく純粋アメリカと外国メーカーがあるだけのようだ。
日本の自動車メーカーは乗用車を作っているのに限っても大きなものだけでも8社、細かいのも入れると10社以上あるらしい。まあ大変な数だ。それだけ競争が激しいが、存在が許されているわけだ。
家電メーカーも昔は財閥系列すべてが存在していたが、最近はサンヨーが吸収され、シャープがこけ、直近では東芝がどうなるかという状況、どうなるんでしょう? 残ったところも大きな変化がある。三菱は洗濯機を止めたしテレビは作ったりやめたり、そもそももう家電メーカーというカテゴリーは存在できないのかもしれない。
アメリカに航空機メーカーはたくさんあったが、今ではボーイングとロッキードくらいしかない。日本は各社協力し合ってやっとワンセットだ。
ということで認証機関ですよ、今現在日本にはジャブ認定が40社ある。とはいえ最後の番号がCM057からわかるように、ジャブ認定だけでも57社あったわけだ。(もちろん同時に存在したわけではない)
ひとつの業種に何社存在できるかという数式があるだろうか? あるなら知りたい。
同一業種で何社存在できるかとなると、設立のコスト、開発コスト、ランニングのコスト、損益分岐点、製品の輸送コストなどなど様々な要素が関わる。
認証機関の場合、初期投資なるものはあまりない。資本金は1億あれば良い。必要なものは認証機関のノウハウだけだろう。審査員は幹部だけいれば、あとはすべて外注で良い。
ということを考えると、ものすごく参入障壁が低く、いくらでも存在できそうだ。とはいえ損益が出なければ存在できない。ところが業界設立とか財団法人などでは、出向者の場合賃金は出向元がある程度負担するのもお定まり。となると損益の面でもそうとうに条件が甘く、存在可能数というのは依頼者である一般企業と認証機関のしがらみ、義理と人情の影響も大きい。
そんなことを考えると、時が経つのを忘れてしまう。

本日は本家を更新しました
審査員物語 番外編60 木村物語(その14)


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