ISO規格がマニュアルを要求していないのに、マニュアル又は同等のものを作成して提出を求めている認証機関があることを少し前に書いた。
もっともマニュアルと同等というならそれはマニュアルそのものじゃないか。規格でマニュアルがなくなったのになぜ作らせるのかという苦情を受けたくないために、マニュアル同等のというのかもしれない(というかそれ以外に考えられないが)。
マニュアルを作らせる理由はただひとつ、審査を楽にするためだ。
もし企業側がマニュアルがないと困るというなら、それはその会社が異常である。
そしてまた認証機関がサービス業であるということも先日書いた。
サービス業とは何か? いろいろな表現はあるだろうが、お客様のために手間暇(つまり役務だ)をかけて対価を得るビジネスだ。顧客(企業)に負担を強いては、サービス業であることそのものを否定してしまう。お客様に手間暇かけさせたあげくにお金をもらうなんてのはビジネスとして成り立つはずがない。
およそサービス業を生業(なりわい)を立てる身なら、口が裂けてもマニュアル作成をお願いしますなんて言ってはいけない。そしてマニュアルがないと審査ができないほど能無しならサービス業をやめるべきだろう。
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