アセットマネジメントシステム規格


今アセットマネジメントシステム規格JISQ55000シリーズ制定前の意見受付というのをしている。
一瞥したが例の標準テキストとやらの固有名詞を書き換えただけってもの。
まあそういった需要もあるのだろう、認証機関も売り物が多ければ良いことだ(棒)
昔のことを思い出した。
当時勤務していた会社で提案制度があった。職場で提案件数が一番多い人がいて、どんなことをするのか脇から見ていた。実にセンスがよい、いやセンスが良いのではなく件数稼ぎが標準化されていた。
ひとつの板金部品をとりあげ、はじめは部品の形状をそのままに工程を少なくする方法を考え、次に化粧鋼板やファインブランキングなどを考え、更に部品の目的を見直して形状変更や別構造などを考えて提案した。だから一つの部品で20回くらい改善提案をする。
それはそれでけっこうなことだが、その改善プロセスを常に行っている。だから提案件数がどんどん増える。まわりの人たちはそれをみて、次はこういう提案を出すぞ陰で笑っていた。そしてその通りになった。
提案がどんどん出ればいいことじゃないかと思われるかもしれないが、沈思黙考すれば一つの部品の最善形態はおのずと決まる。最終形態まで尺取り虫のように改善のステップを経ることもないし、どう考えても実行不可能なことを考えることもない。常識人なら最善最適を1回提案すればおしまいだった。
ご本人は提案すれば採用されなくても500円だ。月1万は稼ぐよと屈託はなかった。
最近のマネジメントシステム規格をながめているとそれを思い出した。
えっ何が似ているのと聞かれると説明に困る。

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