ISO9001の審査員が何人いるかは不明である。JRCAが登録者数を公表しなくなって10年くらいになる。
CEARは公平正大に登録者数を公表している。
推移を見ると登録者数は過去10年間減少してきたが、2017年で減少が停まったようだ。
ということは現在の認証件数からいうとこれが適正な審査員数なのだろう。いや本当にそうだろうか?
ということは現在の認証件数からいうとこれが適正な審査員数なのだろう。いや本当にそうだろうか?
過去を振り返ると
2007年が登録者数のピークで主任審査員と審査員合わせて約9500人、そのとき認証件数が20300件
2009年が認証件数のピークで20800件、そのときの審査員登録数は約6700人
2017年は認証件数が17000件で審査員登録数は約3700人
つまり2007年は一人当たり2.1件、2009年は3.1件、2017年は4.6件、審査員が減少してきて損益的には良くなってきているようだ。
しかし登録組織1件の審査費用を平均55万として、審査員一人当たり年間売上はわずか253万にしかならない。審査員の取り分はこの4割とか5割だろう。
EMSだけでなくQMSや労働安全などもしているとして、この倍と見積もっても審査員の年収は250万程度ということになる。大卒新人年収が200から230万というから同じ程度ということか?
となると出向者で出身母体からの賃金負担がないと、認証機関も審査員も立ち行かないのは目に見える。
おっと、CEAR登録を止めてIRCAに鞍替えとか、審査員登録費用が高くつくから登録を止めた認証機関もあるらしいから、それを考えると審査員一人当たりの売り上げはもっともっと減る。
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