認証制度は持続しない


一昨日、某氏と飲みました。その方は企業の経営者でしたが、引退するとのことで引退祝いというわけです。
飲みながら語ったことは第三者認証制度の永続性をどう考えるかということでした。
その方曰く、過去電取なんてのがあったが、世の中の技術レベルも上がって来て、製造企業が試験して安全だと自己宣言すれば良くなった。Windowsでの動作保証とかUSBの対応保証などは、もう自己宣言というか製造者が確認すれば終わりだよという。
技術はどんどん進むから技術基準などは、初めは第三者もしくは公的な認定や認証があっても、時代が経つと自己宣言とか廃止されることが一般的だとおっしゃる。
元々、品質管理レベルが低いとき品質保証協定を結ぶのは必然だったろうし、それが進んで商売としてISO第三者認証制度が作られたけど、もう25年も経てばどの企業もそんなハードルは軽々と飛び越えているから規格基準はあっても、第三者認証制度なんてなくてもよいという。
確かにそう思う。
いや元々、私はISO認証のために何かをしたという記憶はなく、会社の仕組みが既にISO要求事項に対応していることを説明しただけだ。
そして第三者認証制度が永続しなければ社会が困るということもない。JABは第三者認証制度は社会財というが、そもそも社会財とは何なのか? 第三者認証制度が不要になるということは社会レベルが向上したということであって困ることではない。
ハードでもアプリでもどんどんと変わっていくわけで、既得権とか旧態然とした制度を後生大事にしてもしょうがない。
自動運転が普及したとき、運転免許に関わる人たち、自動車学校、免許センター、写真屋などは文句を言うのだろうか? 文句を言えなだろう。
ネット販売が増えてレコード屋(CD屋)は上がったり、ネット販売が増えたりキンドルが増えて本屋は上がったり、USBケーブルや充電器が100円ショップで売られている。じゃあ、レコード屋が法規制をしろとか、本屋に補助金をとか、電気屋がUSB機器は電気屋でしか売らせない法律を作れと騒いだか?
ISO認証制度も、もう潮時じゃないのだろうか?
日本のISO認証件数が減少しているというと、外国は・・と語る人がいる。外国ってどこ?
そりゃ増えている国もあります。増えてない国の方が多いようですよ。
それにさ、外国では離婚が増えているから日本も、外国ではカード破産が増えているから日本も、外国では犯罪が・・そんな外国をありがたがることはなさそうですよ

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