もう15年くらい前になるだろう。2002年に私は転職したから、そのあとの話であることは間違いない。
元々経団連はISO認証などに好感を持っていなかった。だから外国に合わせて我が国に認証制度を作りそれなりに認証をしたが、認証制度がいつなくなっても困らない、というかなくなった方が良いと考えているのだ……ということを聞いたことがある。
正直言って、私はその真偽は分からない。
そうだとすると、日本適合性認定協会(JAB)は経団連の下部組織だから、そもそもがISO認証事業あるいは認証ビジネスを真剣に伸ばすとか信頼性を高める意図はなかったのかもしれない。
元々、日本は小集団、提案制度で品質向上を図ってきたという事実はあるし、ISO認証制度が広まってからも、TQMとかISO認証の意図などを日本的に解釈したり、拡大解釈してきた。
だからその説はあながち間違いでないと思う。
となると、ISO認証制度がなくなって再び日本流品質活動が復興することが望みなのかもしれない。
それも結構ではある。
だがISO認証制度と運用に投じた多大なエネルギーは無駄だったとなると、少し悲しい。
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